歩き遍路(高知)2012年2月28日~3月9日


前回の徳島編は薬王寺まで歩き、日和佐駅から電車で帰ったため、今回は日和佐駅からスタートです。予定では、3月11日に足摺岬の第38番金剛福寺まで歩く予定!

今回のテーマは、「歩き遍路における高齢者の生きがいの調査」です。

 

2月28日、曇り、少し寒い、荷物少なめ、薄着、登山靴の中敷きも新調した。

歩き遍路シーズン前で宿は休みの可能性が高いと聞き、ネットで調べて7日分の宿は予約済、費用を安くするために30~40km/1日の少しハードな予定をたてました。

前回同様に横浜駅から徳島駅まで3列シートの深夜バス、予定通り22時20分横浜駅出発、翌朝6時30分徳島駅着予定、一番前の席で狭かったけど快適、写真は深夜バスの途中休憩です。


2月29日、曇り、日和佐駅

バスの到着が遅れると狙った電車に乗れなくなるのでヒヤヒヤでしたが時間通り到着、無事に徳島駅から牟岐線に乗ることができた。6時50分徳島発、8時24分日和佐駅着、電車は高校生ばかり、他にお遍路さんの姿は見えない。電車の窓からは雪が積もった山が見える。この感じだと焼山寺あたりも雪でしょうか、日和佐駅は小雨、寒い、人が居ない、休憩所に自転車のグループが野宿していた。歩きの準備開始、薬王寺に向かって一礼、ミネラルウォーターを1本買って出発です。室戸岬までの100kmはお寺さんがなく、コンクリの歩道を歩くだけの単調な歩きですが、海の景色や川のせせらぎが美しく、いつの間にか心がスーッとしていった。*写真は薬王寺

30分程歩くとお遍路さんが見えてきた、軽く挨拶をして先を急ぐ。今日はいきなり40km弱の宍喰(民宿えびす)まで歩かなければならない、焦りもあり心に余裕が不足しているかな・・

3ヶ所のお遍路休憩所を通過し、12時過ぎに有名な牟岐警察前のお遍路接待所発見、休憩する。接待所は3月1日から開設予定であり、今日は準備のために開けていたのですが、呼んでいただきました。お茶とお菓子を頂き、お札を受け取っていただき、出発です。その際の情報としては、宿に連絡して休みと断られた場合、素泊まりでお願いすれば泊まれることが多いとのことでした。季節外れで泊まり客が少ない場合は食事の支度が大変なので断ってしまうことが多い、勉強になりました。

少し道路から外れ、鯖大師の前まで行き一礼、意外と小さなお寺、ここには宿坊があり泊ることができる。道路に戻ったところで、休憩中のお遍路さんと会い、少し話をする。このお遍路さんとは、この先何度も会うことになる。この人は、同じ季節に10年連続で歩き遍路をやっているベテラン遍路さんでした。

途中で晴れてきて暑い、上着を脱ぎ、ジッパーで膝から下を外せる構造の登山用ズボンを短パンにしたが、本当に便利です。FBに晴れてる様子を載せると、この日の東京は大雪で、会社は早上がりだったとの返事があった、日本は広い!

出発が遅く早いペースで歩いたためか、疲れてきた。16時を過ぎてまだ宿に着かない。

宍喰の道の駅、海岸を過ぎ、もう少しです。

ヘロヘロになりながら、17時過ぎに旅館えびす到着、綺麗で快適、早速お風呂、1人用としては広く、清潔、湯量も豊富でジェット付、すっかり疲れが取れた。

食事がすごい、鰤カマ焼き、牛肉陶板焼き、エビフライ、刺身、魚のアラの味噌汁、デザート、満足です。自分へのご褒美にビール1本飲みました。

他のお客さんはお遍路さん2名、釣り客2名でした。このお遍路さんともこの後に何度もお会いすることになります。食後に洗濯(無料)、乾燥機が無いのが玉にキズ、布団も清潔で9時には眠りにつきました。


民宿 えびす、☆☆☆☆
民宿 えびす、☆☆☆☆

3月1日

6時起床、6時30分朝食、7時出発、今日も快晴

民宿えびすのおすすめ度☆☆☆☆

(5つが最高点、マイナスは乾燥機が無いこと)

食事・風呂・部屋・サービス全て○でした。

宿泊料:6,825円(ビール別)

 

海部郡海陽町宍喰浦字正梶188-19

電話 0884-76-2769

http://wwwb.pikara.ne.jp/ebisu/

有難うございました。
有難うございました。

30分程で甲の浦に到着、郵便局でお金をおろしたかったが早すぎて空いてない。余計な時間を食ったとぼやいていると、いいことが起きる、これは、徳島でも何度も経験済。

国道55号線に出て、道の駅の反対側を歩いていると、「おーいお遍路さん!」との声に振り返るとおじいさんが立っている。両手一杯にポンカンを持ち、私の前に差し出す、10個以上あり、入るだけバッグに詰めお礼をいいました。この後、このポンカンに助けられることになる。おじいさん、ありがとうございました、本当に助かりました。

海側には道の駅があり、少し早すぎるけど食料を買うのに丁度いいです。(私は何も買わなかった)

甲の浦には小島があり、今回の歩きで一番感動した景色かもしれません。写真は手前に砂浜があり、小島の間にまた小島という不思議な景色を写したものです。小島の右側の入り江に起きる波が同じ高さで綺麗な半円を描いたままの状態で波打ち際まできていました。まるで、サマーランドの波のプール!!

根性の木発見、10mm位のコンクリの隙間に根を張っている。「俺も頑張っているんだから、お前も頑張れ!」って木が言っていると感じました。そう、独立した自分のあるべき姿を見せて貰いました。本当にお遍路って不思議な経験ができますね・・

このあと野生の猿と遭遇、これも何かを意味している?

道の駅で何も買わなかったことがため昼飯がない。今日泊まるロッジ徳増で「野根の町のあとは佐喜浜まで全く店がないから、手前で昼食を用意すること」と忠告されたにもかかわらず、野根の町で店が見つけられなかった。途中で一緒になったお遍路さんとポンカンを食べて歩きました。

佐喜浜についたのは15時過ぎ、スーパーでパンを食べていると、徳増の女将さんが遭遇、これから行くというと「○○さんですかって?」、すべてのお客さんを覚えているらしい、オミソレシマシタ。

夕飯です、マンボウの味噌和を初めて食べました。

私の他にお遍路さんが5名、前の宿で一緒になった2人とはこの後2回同宿となった。

後の3名も一緒に歩くことが多かった、皆さん65歳以上でした。


3月2日、雨

6時起床、6時30分食事、7時出発

徳増旅館 ☆☆☆☆

食事:うまい

部屋:そこそこ

風呂、そこそこ

サービス:女将さんも御婆ちゃんも親切で楽しい!

宿泊費:1泊2食で6,900円

 

室戸市佐喜浜町107-5

電話 0887-27-2475

http://www.muroto808.com/hotel/011.html

天気予報を見ながら雨の装備をして出発しようとしていましたが、外に出てみると意外にも小降りになっている。結局、雨具をバッグに入れ軽装で歩き出した。

今日の予定は最御崎寺→津照寺→金剛頂寺まで25km、同宿の3年連続でこの季節に歩いている人に聞くと、「今日は楽だよ!」って言っていた。室戸岬まではひたすら国道を歩く、少しそれて町の中に入っても、すぐに国道に戻ってしまう。単調で、景色も素晴らしいけど変わり映えがしない。お遍路さんは少しづつ距離をおいて言葉を交わしながら歩く。途中で休憩していると、昨日会った人に会ったので、もらったポンカンを接待した。単調な景色の中、杉尾神社まで来ると、突然一面の菜の花畑が広がった。 歩き遍路ではいつもそうなのですが、飽きてきたところで新たな展開に出会う、非常に不思議な感覚です。室戸岬に近づいてくると、家の様子が一変し、コンクリやレンガの壁で覆われた家が現れ、風が強くなってきた。この辺りは室戸ジオパークとよばれ、地質遺産とともに文化遺産や生態系の多様性などを楽しむ場所だそうです。

24番 最御崎寺
24番 最御崎寺

しばらく歩くと、若き日のお大師様の大きな像が見えてくる。御厨人窟をお参りし、岬の高台を登り、高知での最初の24番 最御崎寺に到着、お参りを終え25番津照寺に向かう。ほとんど車が通らない立派な車道を歩くのですが、その景色と言ったらすごいの何のって、ホントに作るのが大変だったと思う。途中から高所なのに橋に変わっていて、高所恐怖症の私にはきつかった。海が見えて、車道には点々とお遍路さんが歩いている姿が見えている。何故か写真を撮っていないのは、怖かったからかもしれない・・

25番 津照寺
25番 津照寺

25番津照寺へは平らな道で1時間30分で到着、入り口は狭いのですが、長い階段を上がって竜宮城みたいな門をくぐって本堂へ向かう。本堂からの室戸岬が一望できる。

26番金剛頂寺へは平らな道をだらだら歩き橋を越え右に曲がり山道に入ると、間もなく山門に到着。

夕食、写真に入リ切れない!
夕食、写真に入リ切れない!

26番金剛頂寺に到着、今日はここの宿坊に宿泊する。お参りを済ませ、宿坊に向かう。宿泊客は知った顔ばかり、団体が入っているので新館には泊まれなかった。新館はまさに豪華旅館で窓から海が一望できる素晴らしい景観らしい、旧館は長い廊下を通り、本堂を抜けたところにある、まさに古い旅館という風情で料金は新館と同じ、不満を言う人もいましたが全然問題有りません。すぐに風呂に向かいましたが、ここで事件が発生、お湯になっていないのです。先に入っている人は震えながら、「女将にお湯にするように頼んでくれ」と言われ、いい加減たってからやっと普通のお風呂になりました、とりあえず良かった。小さな問題がいくつか発生し、いやな雰囲気になっていたのですが、食事になって様子が一変、新鮮・多種・豪華 食べきれない、お遍路で初めて残してしまいました。

残りです。
残りです。

もちろん個人の分は平らげましたが、回転テーブルの上には溢れるほどの料理、これを4人では食べきれません。遍路の先輩方からは「若いもん食え」と言われても、これは無理です。その上、食後にデザイートとコーヒーがでました。写真の刺身は皆で食べた残りです、カツオは何とか食べきりました。

翌朝は30分程のお勤めが有りました。既にお坊さんの準備が済み、座っているのに団体の先達さんが一番最後、しかも集合時間を過ぎて、偉そうな態度でお坊さんと並んで座ったのには閉口しました。前日も女将さんが平身低頭してご機嫌伺いしていたのを見ていたので、尚更です。


これぞ、遍路道
これぞ、遍路道

3月3日

6時起床、6時30分朝食、7時出発 、晴れ

金剛頂寺宿坊 ☆☆☆☆

宿泊料:1泊2食 6,700円(ビール・洗濯機使用料込)

ビール・洗濯機使用料は会計時自己申告制

部屋:6畳、古いけど清潔

風呂:広いけどお湯じゃないかもしれない

サービス:微妙なずれがある(満足と不満の半々)

食事:今のところ遍路で最高点、うまくて量が多い

 

出発は三々五々、山を下っていくのですが、これがいい感じの道で、これぞ遍路道って叫んでしまいました。この気持、わかりますか?高知はずっと車の通りが多い国道を歩いているので、こんな道に入るとウキウキしてくるのです。どうです、道を楽しんでいるでしょう!!

その通り
その通り

歩いていると時々出てくるちょっとした言葉、こちらの心を見透かしたように現れる、もしかしたら、通る人に合わせ自動で言葉が書き換わっているシステムなのかもしれない。

室戸市吉良町です。吉良川町は、明治期から昭和初期にかけて土佐備長炭の集積地として栄え、その当時の建築物が多数残っているため、国指定有形文化財、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
歩いているとこんな町並みに会えるのも、遍路の楽しみの1つです。車での移動では決して味わえないでしょ!

不動明王像
不動明王像

27番神峯寺までは27.5km、この辺りから左足の小指に違和感を感じる。靴下を脱いで見ると、靴擦れで水膨れができていた。急いで水をぬいて、テーピングで固めたのですが・・

海沿いを歩き安田町に到着、宿泊先の浜吉屋さんに荷物を置いて、真っ縦(まったて)と呼ばれる急な山道を登ります。途中で変な宗教勧誘の2人連れに声を掛けられましたが、無視して歩きました。何でも、真言宗は邪教だから日蓮宗を信じろみたいな話のようです。車道、山道を繰り返し、マムシ注意の看板をみながら山門に到着、ここの不動明王像には癒されました。私の携帯の待ち受け画面に使って居る位、気に入っています。山にへばりついているような神峯寺はシンプルなのに荘厳で、今のところ四国遍路ではNo.1のお寺です。

 

・・・・
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3月4日

6時起床、6時30分食事、7時出発、晴れ

浜吉屋 ☆

宿泊料:6,600円

風呂:湯船は広いのに洗い場は1つ、何故?

食事:・・・、いけません!!

部屋:6畳、古い、不潔、布団と枕が臭い(替えて無い、まさか・・・)

洗濯・乾燥機:有(有料)

サービス:お婆さんは愛想がいいが、息子はダメ

神峯寺の下には、もう1つ宿屋があるがこれも良くないそうです。

遠くの宿を予約して、迎えに来てもらうことを考えるべきだ。

今日、予約している遊庵さんはここまで迎えに来るようです。

28番大日寺まで38km、天気も良く快調なペースで歩き出す。伊尾木の町に入り、55号線から外れた細い通りに何気なく入った。ぽつんぽつんとお店が有り、100m位歩いくとお地蔵さんが見えた。お地蔵さんにしては珍しく、苔がついていない。あれ、見たことがある顔だ、そんな馬鹿な!この時は嬉しくて、すぐに写真を撮ってFACEBOOKに送りました。お地蔵さんは寅さんです。大きなのと色が塗られた小さなの2体、「旅の安全・縁結び」と彫られており、旅の無事をお祈りしました。何でも49作目に高知が決定していましたが、渥美清さんが亡くなられたためロケは行われなかったそうです。「男はつらいよ」高知ロケを切望した地元団体が思いを込めて建てた、何で2体有るのかは不明です。それにしても、今日も本当に運が良いよ!!

昼飯用にお稲荷さん(230円)を買って、海辺の遊歩道を行きました。この道は3時間位ずっと歩けるはずでしたが、去年の台風による被害で通行止めが何カ所もありました。この辺りから曇り始め、雨となりました。夜須を過ぎ、海沿いのみちから外れ、しばらく行くとお遍路休憩所発見、道路から奥まったところにあるのでわかりにくい。山のように積まれたポンカンと伊予かんが食べ放題、2つずつご馳走になり、感謝。ここからは、初日の宿屋で一緒だったお遍路さんと歩き出す。やはりオーバー65、自分のペースで無理をしない、何度も歩いているようです。大日寺の手前の宿屋で別れ、一人で歩き出す。もう少しの距離だがここからが長かった、じれて何度も道を訪ねてしまった。今日もたくさんの人と話し、歩き、いろいろなことを教えていただきました。大日寺ではここまで2度同じ宿だったお遍路さんに会った、この人とは今日も同じ宿になる。お参りを終えて、宿屋さんに向かい5分で到着、山吹色の外観で一般の家のようです。ここは3室しかなく、今日のお客さんは3名、部屋はツインの洋室、畳の空間もあり心地よい。さっそくお風呂を頂く、風呂は広く、お客様毎に湯を入れ替えている。シャンプー・リンスからカミソリまでフル装備、食事は豪華では無いが満足、高知の夕食ではお刺身が多く、美味しいのですが少し感激が薄れてきているところにサラダ・メンチかつは心に沁みます。ご夫婦で経営しており、元気な女将さんと寡黙でオシャレな旦那さんという感じで、丁度いい距離感で接していただける。疲れているせいか9時には就寝、ベッドもいいもんです。他のお遍路さんは朝食なしで6時に出発、私は6時に懐石料理のような美しい朝食を頂き、6時30分出発した。今日も40km位歩かなければならないハードな1日、「次の宿まで荷物を運んでもらえないか」という、本当に厚かましいお願いをしてしまいました。即座に断られたのですが、しばらくして「やります」との有り難いお言葉でした、感謝!結果的にはここで運んでいただけなければ、大変なことになってしまうところでした。出がけには、笠のビニールカバーまでお接待いただき、何から何までお世話になってしまいました。


3月5日、5時30分起床、6時食事、6時30分出発、雨

遊庵 ☆☆☆☆☆(最高点です)

宿代:6,400円 (安い、お遍路価格)

風呂:きれい、個人用、設備フル装備で快適

食事:夕飯、朝食ともおもてなしの心がこもっており、非常に良かった

洗濯・乾燥機:有(無料)

部屋:洋室・和室有、私は洋室のベッドでぐっすりでした

サービス:本当に何から何までお世話になりました、最高です。

 

女将さんの話では、ここは知人の持家でやってみないかと言われて、宿屋さんを始めたようです。「広い一般家庭なので豪華ではありませんが、心のこもったおもてなしを心がけている」とのことでした。まさに打てば響く、あたたかさとやすらぎの宿でした、感謝!!

http://tosaichi.jp/youan/index.html

 

下に写真を置きましたが、最後の写真では雨の中、傘をさして外までお見送りしていただきました。ここでも、旦那さんと奥様の距離感が素晴らしい!!

今日予定は、29番国分寺→30番善楽寺→31番竹林寺→32番禅師峰寺→33番雪蹊寺→旅館高知屋の約41km、途中でフェリーもにも乗る、距離も時間も今までのお遍路で一番厳しい1日です。この時点では既に左足の小指に豆ができ、いい加減な治療をしたことが、この後で発生するトラブルの原因です。(本当にいい勉強になりました)

 

宿で近道を教えて貰い、最初の道を曲がったところで、徳増さんで一緒だった茨木のAさんとSさんに遭遇、お二人は「民宿きらく」に泊まったようです。

荷物を持っていない私を見てびっくりしていました。雨は強く、曲がりくねった道はわかりにくかったのですが、この季節に10年連続歩き遍路を続けているSさんがいるのでスムーズに歩けました。荷物が無いためか、歩きのスピードが出て、いつのまにか一人で歩いていました。Iphoneのマップを見ながら、国分橋を渡ってすぐに曲がり、川に沿って歩いて行っても国分寺は見えてきません。いい加減歩いたところで、国分寺に行く戻る方向を指した矢印を発見し、行き過ぎてました。矢印の方向を見るとお寺が見えた、田んぼの中を歩いていくと、入り口で後ろを歩いていたはずの2人が山門を入っていくところでした。私たち以外に参拝者はおらず、雨でひっそりした、意外とこじんまりしたお寺で時間が有ったら何時間も座っていたい。

山門です
山門です

参拝後、一人で畦道を歩き30番善楽寺へ向けて歩き出す。高知大学を過ぎ、川に沿って細い道を歩くと、いい感じの家並みの脇を歩き山に入りますが、山道は時々車が通る舗装路で面白みがありません。広い道路(土佐北街道)に出て、道なりに歩いていくとお遍路接待所が有りましたが、やって無い感じです。矢印に従って歩くと、右に大きな土佐神社が見えてきて、左側が善楽寺の入り口でした。お参りを済ませ、ベンチで左足の状態を見たが、それほど悪い状態には見えません。歩く際には少し痛みが有り、少しづつ強くなってきている感じです。しばらくいくと山門が見え、裏から入り山門から出てしまったようです。高知市では店もいっぱいあると考えて、今日の昼食はなにも用意していません。

植物園からの風景
植物園からの風景

次の竹林寺までの道は、ほとんどが片側3車線の広い道路脇をひたすら歩くので退屈でキツイ、徳島と違い高知ではお遍路に対してはほとんど反応がなく、竹林寺への道を聞いても良くわかりませんでした。高知市はつまんないと思うと、またやってくれました。住宅地の細い道を歩いていくと、竹林寺入り口の表示が有り、石の階段がずっと続いている。歩いていくと、焼山寺の山道を歩いている時の様に何かが見ている不思議な雰囲気を感じた。暗く、木がもたれ掛ってくるような細い道が続くが、ほとんどゴミが落ちていない遍路道っぽい道で、しばらく行くと女性が歩いていました。昨日着いて、近くに一泊して歩き出した京都から来たとのことでした。この道は面白いことに、有料の牧野富太郎植物園の中を通り、竹林寺の入り口に出る、もちろん無料で通りました。植物園は好きなんでゆっくり見たかったが、あきらめて足早に通り過ぎました。

竹林寺の境内
竹林寺の境内

竹林寺に到着、緑が多く落ち着いたいいお寺さんです。境内には花壇が多く、すごく落ち着きます。納経を終え、所持金が残り少なくなったので郵便局を探すと、山を下った所にありました。本来は次の禅師峰寺への下りの山道が有るのですが、車道を選択して歩きました。無事にお金をおろし歩き出すが、この頃には雨も上がり、少し暑くなってきた。川に沿って30分くらい歩き、山沿いの細い道をひたすらいくと、山の上に「武智半平太の旧宅」が見えた。見たい気もあるがここも我慢、新興住宅街を過ぎ池が見えてくる。そろそろ禅師峰寺に近付いて来た感じ、お寺っぽい建物に向かって歩いたが、実際は白石神社で遠回りした感じです。マムシが出そうな山道を登り、30分位で山門に到着です。

禅師峰寺は海岸線の山の上にあり景色が良く、写真では桂浜が見えています。お参りの準備をしていると、1人の若者がどうやってお参りするのか聞いてきたので、ろうそくとお線香をお接待し、お参りの仕方を教えました。お寺にいた方に、雨が降って滑るので帰りは車道を歩くように言われたのですが、車道への道がわからず3回階段を行ったり来たりして無駄に時間を食ってしまいました。

この後はフェリー乗り場まで歩き、フェリーに乗って雪蹊寺まで行く、乗り場までは7km弱、この時点で4時を過ぎており、雪蹊寺のお参りは無理、しかも矢印も無くフェリー乗り場への道がわかない。少し焦りながら、細い道を歩く、曲がりくねって結局太い道(黒潮ライン)に出た。ここがフェリーのりばだと思って歩いていたところが、全然違っていてどっと疲れが出た。この頃から、新潟から来たお遍路さんと一緒に歩く、この人のスピードはすごい、並んで歩くとキツイのかと思っていたが、不思議なことにキツクナイ!!スピードと疲れは比例しないのかもしれない。桂浜へ向かう橋の手前で別れ、フェリー乗り場へ急ぐが、地図をみても場所がわからない。自転車に乗っていた女性に聞いたら、真言宗をやめろという宗教の人だったらしく、答えずにチラシを渡そうとする。チラシを断り、もう一度乗り場を尋ねたら、このまま真っ直ぐ行けと不機嫌そうに言われた。まさか嘘を教えることは無いだろうとその通り歩いたが、着かないので別の人に尋ねると、道が違うとのこと・・・、四国で初めての経験でしたがこれもお遍路だと思い直し乗り場に急ぎました、15分程待てばフェリー乗れそうです。昼だと1時間位待つことも有るようなので運が良かった。待合室で待っていると、若者が話しかけてくるが障害を持っているらしく、何を言っているかわからない。筆談をして、どこから来たとか、どこへ行くのかとか、いろいろとコミュニケーションを図ることができた。御世話になったので、納め札を渡すとすごく喜んで貰い、フェリーを降りてからも方向を何度も指差しながら別れた。この時点で、5時を過ぎていた。小さなフェリーで写真でも見えている「梶が浦渡し場」まで5分で到着した。ここから今日の宿泊先「高知屋」さんまで1.5kmの長かったこと、途中で雨が降り出しびしょ濡れになりながら、6時過ぎに到着、一番最後の到着でした。

高知屋さんは、綺麗でサービスもいいと評判の遍路宿です。到着すると、濡れたウインドブレーカーの処理を手際よくやっていただき、お接待として洗濯をするので洗い物を出して欲しいと言われた。風呂も広く、全て揃っており快適です。食事のために下りていくと、団体さんとこれまで何度か一緒になった秋田から来た人がいた。食事も刺身だけではなく洋食もあり、ビールを頂き、大満足です。荷物も届いており、「遊庵」さんに感謝・感謝・感謝!!

 


高知屋さん
高知屋さん

3月6日、5時30分起床、6時食事、6時30分出発、曇り

高知屋 ☆☆☆☆

宿代:7,000円 (ビール込)

風呂:広くきれい、設備フル装備で快適

食事:夕飯、朝食とも美味しい

洗濯・乾燥機:お接待として、全てやっていただいた、感謝!!

部屋:和室、綺麗で清潔

サービス:団体さんもいて忙しく、 お話はできなかった。(美人の若い女将さん)

 

いつも混んでいて予約が難しい、私は10日位前に予約しました。

徳島では進み具合を見ながら、当日の午後に電話して宿の予約をしていましたが、高知では遍路宿が少なく、事前に予約を済ませるのが賢明です。

但し、そのためにスケジュールに追われてしまい、ゆっくりできないことも有ります。

雪蹊寺
雪蹊寺

今日の予定は、第33番雪蹊寺→第34番種間寺→第35番清滝寺→第36番青龍寺→国民宿舎土佐までの約32km、それほど厳しくないコースのはずでした。

朝、高知屋さんを出て、すぐ前の雪蹊寺にお参りに行くが、また杖を忘れたことに気が付く。杖忘れはいつまでも直らない、お遍路に来ると本当に自分の悪い所が炙り出される。

気を取り直して、種間寺に向かって歩きだす。左足の小指の痛みが増してきた、ズキズキ一歩歩くたびにイテェという声が出る。昨日の夜に治療したが、雨でふやけた豆の下にも新しい豆ができていた。水を抜いて痛みが引かない、歩くと小指だけ外側に開き、しかも内側に倒れて動くのですごく痛い、テーピングで薬指と小指を一緒に巻いているいるが痛みは減らない。種間寺に着き、ベンチで治療をしていると茨木のAさんとSさんが来た。Sさんに豆の水抜き用に縫い針をもらい、治療を続けた。

清滝寺
清滝寺

ここからは、少し3人で一緒に歩いたがすぐに痛くて遅れだした。仁淀大橋を渡り、川沿いを歩くと広い道路に出た。小道に入りしばらく行くと、山道になり、清滝寺に到着した。この時点では、疲れはほとんど感じずに足の痛みで息が荒くなる。お参りを終え、下りの山道になると弱気の虫が湧いてくる。当初は小声で囁いていた虫の声が大きくなってくる、「もうあきらめろ、もう十分だ」ってね。

歩いて来た道を戻り、国道に出る途中で竹林寺の手前であった京都の女性に有ったが、挨拶だけを交わして別れた。いつもなら立ち止まってお話をするが、足の痛みで余裕がなかった。広い道に出ると、高知屋さんで一緒だった8名位の団体さんが前を歩いている。一緒に移動している車が荷物を運んで次の宿泊先に届けているようです。荷物が無いためか、足が痛くて遅いのかわからないが、なかなか追いつかない。休憩のところで追い越し、次の青龍寺に行く山超えの道へ入った。

土佐湾です
土佐湾です

ここから海まで約5km、登りが続き、トンネルの手前でお遍路道かトンネルかを選択しなければならない。足の具合を見てトンネルを選択、下りのみなので正解だったかなぁ・・、囁きは最高潮「楽しくなければ、遍路じゃない」「苦しむために来てるんじゃないだろ」「仕事しなくてもいいのか?」「親父の命日には帰らなければ」、次々に浮かんでは消え、とうとう観念した。リタイヤを決断した後の最後の難関の土佐大橋、歩道が細くて、高い橋、高所恐怖症の私には少しキツイかなぁ、去年行った東京タワーの階段は怖くて下が見れなかったことを思い出した。土佐大橋のたもとには明徳義塾高校の詰所があり、全寮制の学校から逃げ出した生徒を捕まえる所のようです。一人じゃ怖いので、宿で一緒だった歩き遍路の人を捕まえて、一緒に渡りましたが、実際は何でもなかった。お遍路のブログで、土佐大橋が怖くてタクシーを呼んで往復したことが書いてあったので、ビビッてました。

青龍寺の長い階段
青龍寺の長い階段

ここまで来ると青龍寺は近い、寺に着くとお約束の長い階段、手すりにつかまりながら本堂と大師堂を参拝、納経し、今回のお遍路は終了とした。

予定では第38番金剛福寺まで行き3/12に帰宅でしたが、第36番青龍寺までで3/7に帰宅となりましたが、少しも凹んでいません。お参り後に、今日の宿泊先の国民宿舎土佐に電話し、迎えに来ていただきました。露天風呂に入ると、この季節に3年連続であるいているS本さんにあった、S本さんとは3回同宿しており、これまでもいろいろと教えていただいています。次の区切り打ちがし易くなるので、第39番岩本寺まで行った方がいいと言ってくれましたが、今回は断念しますと答えました。


3月7日、7時起床、7時30分食事、9時出発、曇り

国民宿舎土佐 ☆☆☆

宿代:7,300円 (ビール込)

風呂:露天風呂有り、景色抜群

食事:夕飯は懐石のお弁当風で朝食とも普通

洗濯・乾燥機:洗濯しなかったので不明

部屋:和室、普通で清潔

サービス:良い(送り迎えの人は親切でいろいろと教えて貰った)

 髭を剃るためのカミソリセットを買ったが、シェービングフォームが

乾燥して空だった。200円もしたのに・・・、言ってみたけど流された。

精算後に、宇佐のバスセンターまで送って頂き、約1時間で高知市内へ、はりまや橋で降りてぶらぶら歩き、高知駅に着いた。駅前には、中岡慎太郎・坂本竜馬・武市半平太先生像が有ったが、出来は微妙で一時手に置いてあるのかなぁ・・・

駅で茅ヶ崎までの切符を購入、案内のお姉さんに美味しいうどんやを聞いたけど、結局立ち食いうどんで済ませてしまった。新幹線ではビールとおつまみで現世に戻ってきました。

高知12時13分→(南風14号)→岡山→大阪→小田原→茅ヶ崎19時15分

 

掛かった費用は

交通費:¥32,330-(深夜高速バスキャンセル料含む)

宿代:¥47,725-(7泊、ビール代含む)

納経代:¥6,500-(13寺、白衣含む)

食事:¥3,330-(お土産、新幹線ビール代含む)

お遍路中の昼食は1度も食堂に入らず、食べなかったことも有った。ジュースは水を含め購入は2本のみ、夕食のビールは6回で合計6本でした。

 

合計:¥89,885- 、お疲れ様でした。

 

今回の高知(1/2)では、足の痛みと途中リタイヤという挫折を味わうことができました。何のトラブルもなく、淡々と進むことには違和感があります。また、できるだけ一人で歩こうと考え、実行しましたが、どうしても人恋しくなり一緒に歩いてしまいます。次のお遍路では、何も考えず、ただあるがまま歩くことにします。

 

 

次のお遍路の出発点は宇佐のバス停から、2012年9月か2013年2月を予定しています。